
2025.03.21
クリニックホームページはインフラ整備が重要!放置のデメリットやトラブル防止対策を紹介
ホームページはクリニック運営における大切なツールです。
しかし、「作って終わり」になっていませんか?
数ヶ月前に「おしらせ」を更新したきりで触っていないなんてことはありませんか?
もしそうであれば、この記事で紹介するリスクについてぜひ知っておいていただきたいです。通常の診療業務に集中したい方にとって、ホームページのトラブルで悩まされる時間は勿体ないはずです。不必要なトラブルは事前に予防することができるので、対策していきましょう。
ホームページがいきなり消えるトラブルが続出
「ホームページが突然見られなくなってしまったんです!」
最近、こういった問い合わせが急増しています。
今まで正常に表示できていたはずのホームページが消えてしまう・閲覧不可になってしまうといったトラブルが発生し、途方に暮れてしまうケースです。
実はこのトラブルは、ホームページを保管している「サーバー」という場所が自動的にセキュリティアップデートされたことにより、ホームページ自体が更新に追い付いておらず発生する現象です。例えるとスマホのシステムが自動でバージョンアップするのと同様で、知らないうちに勝手にバージョンアップが行われることがあるのです。
ホームページの持ち主は「突然壊れた」と感じるかもしれませんが、定期的かつ適切な方法で日頃からインフラ整備をしておけば予防することは可能です。つまり、定期メンテナンスを行なっていないホームページほどトラブルが発生しやすくなります。
しかし実際は、ホームページの定期的なインフラ整備をせず、数ヶ月以上・もしくは数年放置している方が大半です。
「ホームページをいつ更新したか記憶にない」「最新情報を載せることを忘れていた」という方は、この機にぜひ見直しを行なってください。
法改正によって書面掲示事項をホームページに記載することが義務化
ホームページのインフラ整備のほか、法改正にもアンテナを張っておく必要があります。
直近では、2024年6月に施行された診療報酬改定に伴い、「保険医療機関及び保険医療養担当規則等」が改変されました。
これにより「書面掲示事項をホームページにも記載すること」が義務付けられたのです。
具体的には、明細書や薬の処方、医療情報の活用についてなどをホームページ上でも掲示することが新たなルールとして設けられました。
この改正では、令和7年(2025年)5月31日までが経過措置期間として定められています。
そのため2025年6月以降は、書面掲示事項がホームページに記載されていない場合は国からの指摘が入る可能性も考えられます。
さらに、法に従ってホームページを運営していないことが患者さんに不信感を与え、ここでも思いがけぬトラブルを引き起こしてしまうかもしれません。
まだ情報を更新していない場合は、早めの対応をおすすめします。
ホームページを放置することによる5つのデメリット
ホームページを放置することでどのようなデメリットがあるのでしょうか。
実際に発生したトラブルの事例を紹介します。
⒈自由診療の金額が実情と異なり患者さんの混乱を招く
ホームページに書かれている自由診療の金額と、実際の金額が違ったというトラブルは少なくありません。自由診療はクリニックが金額を設定できるため、変更があればその都度ホームページの情報を更新する必要があります。
しかし、日々の診療業務に追われ、ホームページの更新が遅れてしまった、最悪の場合、更新を忘れたまま何年も経過してしまったという事態が発生します。患者さんの多くはホームページの情報を参考にして来院します。そのため、ホームページに記載された金額が実情と異なれば、混乱するのは当然のことです。
⒉最新情報になっていないことで悪い口コミが増える
自由診療の金額をはじめ、診療時間やクリニックからのお知らせなどが最新情報になっていないことで患者さんの不信感を招き、悪い口コミの投稿へと繋がります。
一度投稿された口コミは簡単に消すことはできません。悪い口コミが増えるほど集患さんに悪影響を及ぼすため、マイナス評価をつくらないための対策が重要になります。ホームページは常に最新の状態にしておきましょう。
⒊ホームページが閲覧できなくなる
冒頭でお伝えした通り、ホームページがいきなり閲覧できなくなるトラブルが増えています。数年以上放置しているホームページのリスクが高いのは言うまでもありませんが、中には制作して1年以内にも関わらず閲覧できなくなるケースも。
年単位ではなく、少なくとも月単位でこまめにホームページの状態をチェックし、必要に応じて適切な手入れを継続することが理想です。
⒋放置した結果、メンテナンスが難解になる
ホームページを放置して何らかのエラーが発生した場合、メンテナンスが難解になる傾向があります。特に、何年も整備を怠っていたとなると、ウェブの専門業者であってもエラーの原因を究明するまで相当な手間と時間がかかり、相応に伴った修理費用が発生します。
場合によっては手遅れのため「全交換」といったケースもありますので、定期的な点検・整備をしておくことで、こういった事態を防ぐことができます。
⒌診療以外の業務が増える
上述したトラブルが発生した場合、クリニックの関係者は都度、その対応をしなくてはいけません。診療以外の業務が増えることは本意ではないと思います。
終わりの見えないクレーム対応や、ホームページの複雑な修繕などは、避けるに越したことはないでしょう。
トラブルのないホームページ運営のために、ウェブ担当を配置しよう
ホームページを放置しないための効率のよい対策として、ウェブの担当者を配置することをおすすめします。スタッフにウェブに詳しい方がいれば一任してみるのも良いと思います。
専任の担当者をクリニック内で選出できない場合は、アウトソーシングする選択肢もあります。
外部の企業(ウェブの専門家)に定期点検や整備を委託することによって、院長やスタッフは院内の業務に集中することができ、クレームやトラブルが発生するリスクも大きく減るはずです。
大切なことは、丁寧なやりとりと、適切かつ迅速に対応してくれるウェブ担当者を選ぶこと。
ホームページはクリニックにとって大切な営業ツールの一つです。信頼できる人に託しましょう。
まとめ
- ホームページを放置することによって、閲覧できなくなる・クレームが増える・法的な問題が発生するといった様々な問題が起こりやすくなる。
- 少なくとも月単位の定期的な点検と整備、更新作業は、スムーズなクリニック運営をする上で必要不可欠。
- ウェブ専門の担当者を配置することでトラブルが減り、院内業務に集中できる。
■著者 Kurumi株式会社
WEBサイト:https://kurumi.co.jp/
東京都豊島区に拠点を置くWeb制作会社。
病院やクリニックに特化し、Webコンサルティングを含めた初期費用無料・月額制のサブスクリプション型ホームページを提供している。
また「固定費を削減したい」というニーズに応え、「ホームページの月額見直し相談所®」を商標登録し、運営している。
目利き医ノ助は、販売をしない “中立な立場 ” で、全国の先生のご要望や課題に合ったシステムのご提案や選定のお手