新宿駅前うわじま皮膚科

院長 上嶋 祐太 先生

皮膚科・美容皮膚科
アレルギー科

患者さんが利用しやすいクリニックづくりへのこだわり。オンライン診療導入で利便性をさらに向上できた

外来患者数/日 非公表

スタッフ数 50人(非常勤を含む)

導入製品

  • 電子カルテ:ビー・エム・エル「Qualis」
  • Web予約システム:ドクターキューブ「ドクターキューブ」、EPARK「EPARK」
  • 精算機・POSレジ:GENOVA「NOMOCa-Stand」
  • オンライン診療:UTmedica「UT-ONLINE」

課題

  • コロナ禍でオンライン診療のニーズが急増した
  • 未知のオンライン診療システムをいきなり導入するのは不安だった
  • 患者さんと現場が使いづらいシステムなら逆効果となってしまう

効果

  • 「UT-ONLINE」は導入の初期費用がかからなかった
  • 患部の静止画像を簡単に取り込めるので、診察時に便利
  • 初めて使う非常勤の医師や患者さんもストレスなく操作できた

土日も休まず、平日も夜8時まで診察されています。それだけニーズがあるということでしょうか。

上嶋先生:そうですね。患者さんが必要としたときに、すぐにかかれる医療機関を作りたいという想いが開業のきっかけでした。祝日以外は毎日診療している点や新宿という巨大なターミナル駅そばで多くの方がアクセスしやすい場所にもこだわりました。

週7日ですか、実際に運営するスタッフ、院長にかかる負担も大きいのではないでしょうか。

上嶋先生:私も開業以来ずっと週6日の勤務を続けてきたので、たしかに楽ではなかったです。もちろんスタッフも交代で土日も勤務するのは大変だと思いますが「この診療体制は患者さんのために必要だ」ということを理解し、コミットしてくれるスタッフが多く、支えてもらってきました。実際に患者さんと対面すると喜んでいただけるというか、直接お声を聞けるのは私たちのモチベーションになっています。

開業されたのが2016年4月ですね。はじめから2フロアで診療されていましたか。

上嶋先生:いえ、最初は1フロアしか借りられませんでした。ただ開業直後から来院数が月ごとに増えていく状況だったため、拡張しなければ立ち行かなくなると早くから考えていました。すぐ上の階で空きが出たのは幸いでしたが、あのままでは移転も覚悟しなければなりませんでしたね。

2019年末に拡張が決まって、内装工事などすぐに手配しましたがオープンは2020年5月で、まさにコロナの流行が始まり1回目の緊急事態宣言が発令されたころだったんです。

あのころは新宿からも人影が消えるような状況でしたよね。不安はありませんでしたか。

上嶋先生:コロナ流行当初は「新宿は歌舞伎町に近いから、近づくのは怖い」なんて言われたこともありましたが、まさか本当に新宿に人がいなくなるなんて想像もしていませんでした。あのときはどうなるのか不安でしたが、幸いなことに緊急事態宣言が解除された直後から、来院数は回復しました。

ただ感染状況の先行きが見えませんでしたし、できるだけ接触機会を減らすためにもオンライン診療の必要性は早くから感じていました。しかし、なかなか機能面や初期費用の面からも「これだ」と思えるシステムにたどりつけなかったんです。

探し求めた結果、UTmedica「UT-ONLINE」の存在を知ったのですね。

上嶋先生:渋谷の大島先生(渋谷駅前おおしま皮膚科:大島院長)が使っているという話をたまたま聞いたのがきっかけでした。試してみると、初期費用がほとんどかからずに、カスタマイズにも対応してくれるというのが本当にありがたかったですね。

患者さんが音声だけで診察を希望するケースにも対応もできますし、画像を見ながらの診察もできます。動画はお顔が見えるのはいいのですが、動くとどうしても画質が落ちてしまいます。静止画像のほうが、より鮮明に患部を見られるので皮膚科では特に重要なんです。患者さんがご自身でスマホで撮影した画像を予約時に簡単にこちらへ送れるので、非常に便利でした。

現在は、オンライン診療はどのような場面で役立っていますか。

上嶋先生:もはや普段の診療には欠かせませんね。若い世代ばかりでなく、40~50代くらいの方でも、来院する必要がないのを喜んでくださるケースも多いですし。スマホ利用に抵抗がない方なら誰でも大丈夫です。

あとは、当院の特徴として遠方から来られる方も多いので、経過観察をオンラインでできるのは喜ばれますね。Vビーム治療のように特別な機器で行う医療など、施術後に皮膚の様子をチェックするのですが、なかには東北から来られる患者さんもいるんです。遠くから何度も来られるのは大変ですからね。

小児皮膚科を受診されるお子さんも多いのが、うわじま皮膚科様の特徴かと思います。

上嶋先生:そうですね。小さなお子さん連れで来院されるお母さん方も多いのですが、「次回はオンラインでも構いませんよ」と伝えると安心される方が多いので、だいぶご負担を減らせているかと思います。

やはりお子さん連れで何度も来院していただき、混んでいる待合室でお待たせしてしまうのは、一般の患者さん以上に大変でしょうから、こちらの気持ちの面でもありがたいですね。

オンライン診療と実際に来院する患者さんが交互に来る場面なども問題はありませんか。

上嶋先生:まったく問題はありません。オンラインの診察の順番が来たときは、接続の確認をしたうえでスタッフが診察室にタブレット端末を持ち込み、手渡してくれます。終わったら、スタッフが端末を引き取りに来てくれるので、オペレーションはシンプルで時間のロスもありません。

UI(ユーザーインターフェース)も分かりやすく、当院に月1回しか来ない非常勤のドクターでも直感的に操作できるために、トラブルになったことはないです。 操作性が高いというのは重視しています。私自身も、丁寧に説明書を読むのが好きではないので(笑)

毎日30名くらいオンライン診療の患者さんがいらっしゃる、これは価値のあることですね。

上嶋先生:患者さんに喜んでいただける、さらに操作性が良くて戸惑わないということは大切なことですね。オンライン診療の予約枠数の上限も簡単に設定できるので、適正な数を管理できると思います。

今後の課題としては、やはり来院された方の待ち時間対策ですね。都心のビル診療所なので、院内の待機スペースは限られてしまいます。三密を回避する観点で、できるだけ院内で待つ時間と人数は減らして差し上げたいです。

オンライン診療の良いシステムを利用させてもらっていますが、現状はオンライン診療と来院される方の予約方法は別の運用です。これを一体化させて、さらに便利にできないか。また目安の待ち時間表示、順番が近づいてきたらスマホにお知らせを通知できる……など、患者さんの利便性はさらに追求していくつもりです。

利用される患者さん目線に立ち、患者さんの生活に寄り添う姿勢がすばらしいですね。「コンビニ」のように身近で頼られる存在なのではないでしょうか。

上嶋先生:やはり患者さん目線こそが当院の原点ですね。「便利=コンビニエンス」という意味では、コンビニのような存在だと思いますが、一方で医療の質は、コンビニではなくここでしか提供できないレベルにこだわってきました。

医療の質や接遇もそうですね。それでいて、身近で困ったことがあればすぐに相談できる存在であること、この両立を今後も追求していきたいと思っています。

クリニック名 新宿駅前うわじま皮膚科
院長 上嶋 祐太 先生
所在地 東京都渋谷区代々木2-6-7 セイチビル4F
医院紹介 「世界一乗降客が多い」で知られる新宿駅からほど近いビルで、通院しやすく便利な立地で平日夜20時まで、土日も休まずに診療を行う。清潔感ある白を基調とした内装と大病院に遜色ない医療機器を整え、患者さんからの信頼も厚い。
作成日 2023年3月