導入製品
課題
効果
大島先生:開業したのは2014年です。当時は今のように保険診療を行う皮膚科のクリニックが、都内のターミナル駅近くにはほとんどありませんでした。患者さんの通いやすさを第一に考えると、患者さんが通いやすいように駅前の便利な場所に開業したいという想いは最初からありました。
開院直後は1日に30名程度の来院数でしたが、患者さん一人一人に質の高い医療を提供することを心がけた結果、多くの方が来てくださるようになりました。
大島先生:患者さんが増える分、少しずつ待ち時間も長くなってしまいます。診察にあたる医師や看護師、事務スタッフの数も徐々に充実させて、患者さんの満足度向上を図ってきました。現在、通常は医師6名の体制で診療しています。
大島院長:そうですね。2020年4月に初めての緊急事態宣言が発出された直後からオンライン診療の必要性を感じていました。ただ、既存のオンライン診療システムが実際の診療に活用できるかは不安だったんですね。先行きが不透明のなかで、少なからず初期費用がかかることにためらいもありました。他社のオンライン診療やビデオ通話のシステムなども試しましたが、画質がそこまで高くない、端末ごとに専用アプリをダウンロードする必要がある、などの問題もあったんです。
UTmedicaの社長とは以前から知り合いだったので、独自に開発できないか相談したら、わずか数日でオリジナルのシステムを完成させてくれました。しかも初期費用は必要ないと言ってもらえたので、非常に助かりました。これが今の「UT-ONLINE」のベースです。
大島院長:こちらの急な要望で作ってもらったシステムにもかかわらず、UT-ONLINEで問題なくオンライン診療を行うことができました。便利だったのは、画像の添付機能がついており、患部の様子を静止画で見られたことです。動画に比べて、静止画は画質がよいのでより正確に診断できるというわけです。皮膚科の診断では視覚的な情報がとくに重要なので、オンラインシステムとマッチしていることも分かりました。
利用料は、オンライン診療システムを使った患者さんの人数に応じてお支払いする仕組みだったので、安心して利用できました。
また、UT-ONLINEは専用アプリダウンロードの必要が無く、ネット環境につながるパソコンかスマホさえあればオンライン診療を行える手軽さも魅力のひとつでした。患者さんにアプリのダウンロードを強いる必要もありません。
大島院長:実際に来院される患者さんが全体の8割以上で、オンライン診療が2割に満たない感じでしょうか。でもわざわざ来院しなくていい方、遠方から通わなければならない方のご負担を考えると、今や診療になくてはならないシステムですね。安定的に利用できているのは非常に助かっています。現在では、1日あたり約100件のオンライン診療を実施するまでになりました。
大島院長:UTmedicaの対応で印象に残っていることがもうひとつあります。それは、ちょっとした変更を要望したときなんです。他社のシステムを使っている先生に聞くと、システム内で表示させるメッセージを変更したいときも、急な対応はできないうえに有料で、軽微な修正に数万円かかることもあるのだとか。一方のUTmedicaはどんな内容も即日に対応してくれましたし、プラスで費用がかかることもありませんでした。
率直に言って、利益を確保できているのか、逆にこちらが心配になるほどの献身的なサポート体制を敷いてくれたので、ユーザーとしてはとても助かっています。
大島院長:結果的に導入するクリニックは増えましたが、私が強く勧めたわけではないんです。当院が開業した後に、同じく山手線沿線で開業する先生方が増えたのですが、オンライン診療についてご質問いただくときに「うちはUT-ONLINEを使っていて、とてもうまくいっています」とは話しました。
多くのクリニックがUT-ONLINEを導入しましたが、特にシステムの不平不満を聞いたことはないので、うまくいっているのでしょうね。多くのクリニックで活躍しているのは、個人的にもうれしいことです。
大島院長:山手線沿線に皮膚科クリニックが増えたことで、患者さんにとっては便利になったのではないでしょうか。私たちの影響だけではないと思いますが、当院での経験や失敗したこともできるだけお伝えして、都内のより多くの患者さんがよりよい環境で受診できるように整えていきたいと考えています。
だからスタッフにも、「これからもモデルケースとしての誇りをもって行動していこう」と常々話しています。常に「患者さん目線」という軸がぶれないようにやってきたつもりですが、忙しくなるとつい忘れてしまうこともある、というのが正直なところです。
大島院長:そこは本当に重要だと思っています。建物を分けて診療スペースを増やし、レセプトのチェックに関わるスタッフは少し離れた事務所で勤務しています。この規模で50名のスタッフが働いているというのはちょっと信じられないかもしれません。
業務効率化という意味では自動精算機の導入も同じです。使ってみると時間短縮に効果があり、あとから3台に増やしました。少しでも患者さんに満足して帰っていただきたい、スタッフにもやりがいを持って働いてほしい、そして他のクリニックと協力しながら、よい医療を実現していきたいと考えています。
クリニック名 | 医療法人社団 健昇会 渋谷駅前おおしま皮膚科 |
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院長 | 大島 昇 先生 |
所在地 | 東京都渋谷区桜丘町25-18 NT渋谷ビル3F |
医院紹介 | 渋谷駅前おおしま皮膚科は、再開発が進む渋谷駅前で巨大ビルや首都高速などに囲まれた場所にあります。会社や学校帰りの多くの患者さんが夜ぎりぎりの時間まで多く来院する姿に、都心部での診療ニーズの高さが表れています。 |
作成日 | 2022年11月 |