導入製品
課題
効果
川口様:まずはクリニックの場所選定からスタートしました。都心の巨大ターミナル駅だと競合となるクリニックが多くなります。その点で、溝の口はJR南武線と東急田園都市線・大井町線という利用者の多い複数の路線があり、人の流れの多い程よいターミナル駅です。
また当院がメインの対象と想定していた20代から30代の若年層、一人暮らしの学生さんや社会人になったばかりの方が、多そうな立地を重視しました。内装の木目調のナチュラルで、スタイリッシュなデザインも、若年層の方が来院しやすい雰囲気を追求してのものです。内装は、株式会社ラカリテ様に担当していただき、コンセプトに合ったデザインに仕上がりました。
川口様:主に2つの理由からです。1つは、若年層は精神科への抵抗感が少なく、来院しやすいと予測したことです。年配の方に比べて、若い世代は心の健康についてオープンに捉える傾向にあると感じていたからです。私は長く精神科病院に勤務した経験があり、精神保健福祉士の資格も持っています。
特に20~30代で、適応障害やADHDなど発達障害が明らかになるケースが多くなっています。社会に出て、仕事をするとなると、コミュニケーションの困難さなどから症状が表面化するようです。こうした方たちが、早い段階で適切な治療を受けることで症状が重篤化する前に、社会生活を円滑に送るサポートをしたいというのが2つ目の理由です。
川口様:開業時の準備に入る過程で、目利き医ノ助さんの存在を知り、是非フル活用させてもらいたいと思ったんです。病院に勤務していたときはIT導入の遅れから、業務が非効率で苦労した経験がありました。でも、たとえば古くに導入したレセコンが動いていると、一部のシステムだけ後から導入するのは、想像以上に大変なんです。そうした経験があったからこそ、今回当院では、ひと通りのシステムがすべて揃った状態で開業を迎えたいと思っていました。
しかし電子カルテ、予約システム、問診システム、精算機…と各システムで、それぞれ数十ものサービスがありますよね。そんな膨大な情報の中から、自分たちの知識だけで最適なものを選べるとは到底思えませんでした。
私たちが必要とする機能をよくヒアリングしていただき、システム間の連携が可能かといった相性も考慮したうえで、プロのお墨付きのシステムが目の前に並ぶなんてこんな効率的なことはないと思います。
川口様:最重視したのは予約システムでした。もちろん電子カルテ、問診システム、精算機もセットで考えていましたが、まずは希望を満たせる予約システムを選んだうえで、それと相性のよいシステムを選ぶという道筋を考えました。
WebだけでなくLINEからも予約できるようにしたいと考えたことが第一条件です。こうした希望を目利き医ノ助に伝えれば、その時点で適切なフィルタリングが行われるわけです。最終選考に残るのは、だいたい3社ぐらい。いずれも厳しい「目利き」をクリアしているので、どのシステムを導入しても遜色はなかったかもしれませんね。
川口様:最終的に「メディカル革命 byGMO」を選んだ決め手は、患者さんが予約枠を押さえた後に個人情報を入力できるというこの一点でした。予約できる時間を確認する前に、まず氏名や電話番号などの入力を求められるシステムもありますね。
私自身がユーザーだったら、何か違和感をおぼえるというか、面倒に感じて予約を諦めてしまう方が出ることを懸念しました。せっかく予約フォームまで来てくれた患者さんは、確実に来院してほしいですからね。
川口様:そうですね。たしかに精神科は文字情報を多く入力するので、精神科専門のカルテも候補に挙がりました。オンプレやクラウドの比較も含めて、医師としての使いやすさも重要なので、目利き医ノ助さんの推薦があった中から、最終的にはMedicomを選びました。ユーザーサポートの充実が、最後の後押しになったことはたしかです。
電子カルテの操作を聞くだけではなく、診療報酬の「算定の組み合わせができるか」といった込み入った質問にも真摯に答えてくれます。こうした姿勢は大事ですよね。
今後も新しいITサービスが登場する際など、ぜひアドバイスを受けたいですし、当院からも相談させていただきたいと思っています。私たち自身の目的を言語化し、最適な選択ができるようサポートしていただけるのは心強いですね。
川口様:まだ開業から1年経過していませんが、まずまず順調に初診患者さんに来院いただいています。SEO対策や医院情報サイトへの情報掲載をしっかり行った結果、ホームページを通じて当院を知る方が少しずつ増えていますが、まだクリニックの存在が十分に浸透していないとも感じています。
また、受診された方々が継続的に安心して過ごせるためのクリニックでありたいと思います。特に取り組みたいのは、医療の枠を超えた支援です。うつ病や不安障害など、メンタルヘルスの問題は医療だけで解決できるものではありません。心の健康を維持しながら、自分らしい生活や人生を送るためには、就労支援や生活支援、福祉サービスなどとの連携が必要です。
今後も、ハローワークや就労移行支援事業所、障害者相談支援事業所などとのネットワークを強固にして、患者さんの社会復帰などを支えていきたいです。
クリニック名 | 溝の口 ココロのクリニック |
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院長 | 松田ゆかり先生 |
所在地 | 神奈川県川崎市高津区溝口1-17-7橋本ビル2F |
医院紹介 | 2023年9月開業。2路線が行き交うターミナル駅からアクセスのよい場所。内装はブラウンとブルーを基調として落ち着きのある空間ながらスタイリッシュさも追求した。軽度な症状の時点で気軽に受診できるようにしたいという意図がある。 |
作成日 | 2024年5月 |